こんにちは、ルネ(@renekuroi)です。
今回のテーマは「11月チャンピオンズミーティング『スコーピオ杯2022』京都芝2200mのコース解説とおすすめウマ娘Tier表」です。
昨日2022/10/25(火)に公式Twitterにて発表があったわけですが、今回は京都芝2200mのエリザベス女王杯モデルの開催となりました。菊花賞モデル、もしくは天皇賞(秋)モデルかと思っていただけに予想を外された形ですが、本記事ではこのレギュレーションのコース解説や抑えていくべきポイント、おすすめウマ娘のTier表などをお届けしていきます。
そんなわけで、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
「スコーピオ杯2022」コース解説と抑えるべきポイント
京都芝2200mのコース図
先行クリオグリと追込クリオグリの2択が発生するコース!
これまで中距離のチャンミをやってきた方にはあまりにもお馴染みの光景ですが、今回のような芝2000~芝2200mのコースでは「スリーセブン」起動の「聖夜のミラクルラン!(オグリキャップ【クリスマス】固有)」が最強格です。特に弱体化とかされてないので当然といえば当然なんですが、今回もクリオグリが猛威を振るういつもの中距離チャンミということになりますね。9月も10月も猛威を振るっていた気がしますが気のせいです。
また、「スリーセブン」起動よりはやや発動時の有効度が落ちるんですが、今回は「U=ma2(アグネスタキオン固有)」による保険起動が有効です。この「U=ma2」保険起動の場合は、中盤区間での速度アップの時間が長く、終盤の加速部分が実効果時間11秒のうち約3秒しかないので、「U=ma2」保険起動をする場合は、後述する他の終盤加速で十分に補ってあげることをおすすめします。
さらに、今回も実は追込クリオグリへの改造がアリなコースです。ライブラ杯でもおなじみ「下校の楽しみ」起動によるミラクルランが今回ドンピシャの位置で、保険としての性能も「U=ma2」起動より有効です。そのため、極めるならワンチャン追込クリオグリへの改造のほうが強い可能性もあります。ただし、育成難易度は先行クリオグリに比べて爆上がりだし、後述する先行専用の優秀な終盤加速も今回はあるので、普通にやるなら先行クリオグリで良い感も。
以下は、砂井裏鍵さん作のおなじみレースエミュレータでそれぞれのミラクルラン起動のパフォーマンスを出してみた画像なので、参考までに。
※青線が走行速度を示す線
①先行スリーセブン起動
②先行U=ma2起動
③追込スリーセブン起動
④追込下校の楽しみ起動
「決意の直滑降」らの終盤加速が優秀な先行ウマ娘に追い風
また、今回は「決意の直滑降」が確定で終盤加速として機能する点は見逃せません。下り坂の早い段階で発動すると効果が切れるのも早いので多少のランダム要素はありますが、ライブラ杯みたいに無効発動となることがなく、安定感がさらに上がった形。従って、今回も賢さSSRニシノフラワーを積むなどして「決意の直滑降」を覚えるのは先行ウマ娘の必須科目です。
これに加えてできれば補助的に積んでおきたいのが「鍔迫り合い」。終盤ランダム発動にはなりますが、ミラクルランなしの普通の先行ウマ娘の場合は「決意の直滑降」以外の追加の加速ができるだけ欲しく、できれば覚えておきたいところ。
「U=ma2」起動ミラクルランの場合も効果が切れるのが早いので、積んでおくに越したことはないですね。こちらは、元から覚えられるウマ娘以外は下位スキルの「真っ向勝負」でOK。
あとは、今回は第3コーナーで終盤に入るため、「ノンストップガール」も発動しやすい。ただ、「ノンストップガール」の取得先となるSSRユキノビジン(賢さ)の性能が低いのと、「決意の直滑降」分の加速があるため、下位スキル「垂れウマ回避」での妥協でもぜんぜんありかなと思います。
もちろん、ノンストを持っていたほうが強いのは間違いないので、元から持っているユキノビジン、マヤノトップガンなどのウマ娘は必ず覚えておくことをおすすめします。
差し追込の後方脚質は「ノンスト+彼方アナボ」で頑張る形
差し追込勢については、今回は「彼方、その先へ…(メジロドーベル固有)」「レッツ・アナボリック!(メジロライアン固有)」が最速発動の終盤加速となるので、これらで上振れを狙っていく形となります。こちらも”いつもの”感はありますが、先行が「決意の直滑降」を使えるのに比べて、上積みがない分で相対的にはやや落ちる形。とはいえ、理想の動きができれば1位を取れるポテンシャルは十分にあります。
あとは、先ほど紹介した「ノンストップガール」の上振れ加速も追加で狙う形ですね。追込クリオグリ以外の差し追込は安定して使える加速がないため、できれば「垂れウマ回避」で妥協せず「ノンストップガール」を積むことを意識したほうが良いでしょう。
逃げは「逃亡者」が今回弱め+先行強化でかなりの向かい風
逃げウマ娘に関しては、今回環境がかなりの向かい風。理由は、先行ウマ娘の「決意の直滑降」がライブラ杯以上に強いことや、ライブラ杯では頼みの綱だった「逃亡者」が今回は弱いこと。宝塚条件のキャンサー杯ではまだやれましたが、今回のスコーピオ杯はその時以上に勝つのが大変な環境になっていると言って良いでしょう。
基本は最速発動の終盤加速「アングリング×スキーミング(セイウンスカイ固有)」を使うわけですが、それ以外の加速がろくにないのが問題。終盤火力が高めでないと加速が潤沢な先行勢を迎え撃つのが厳しいため、本体アンスキを使えるセイウンスカイ自身や、固有スキル「勝ち鬨ワッショイ!」が終盤接続するキタサンブラックあたりを採用するのが勝率を上げる鍵になるかと思います。
加えて、今回は効果量は控えめながら継承ミラクルランが機能するので、終盤加速不足の逃げウマ娘は頑張って積んでおきたいです。もし今回逃げで勝ちにいくならそのぐらいの準備が必要なので、育成のコスパはあまり良くない寄りかなという気がしますね。
育成では、下り坂モードに入るための賢さ盛りを意識したい
そして、こちらのコース図でも分かる通り、下り坂が終盤前の地点にあるので、終盤前に下り坂モードで速度アップすることで終盤接続が狙えるコースです。そのため、下り坂モードに入りやすくするための賢さ盛りが超重要。なので、1200に近いラインでの賢さ盛りを意識することをおすすめします。
さらに、「下り坂巧者」や継承固有「ときめきが呼ぶほうへ」といった下り坂で発動する速度スキルも終盤接続するので有効。特に継承ときめきは確定で終盤接続するので、差し追込が覚える継承固有の中ではあると便利ですね。とはいえ、彼方アナボのほうが重要度が高いので、それに次ぐ立ち位置にはなります。
「スコーピオ杯」条件で機能する緑スキル
今回の「スコーピオ杯2022」条件で機能する緑スキルは以下となります。(コースそのものや季節天候、バ場状態を見るもののみピックアップ)
- 「右回り◎/○」
- 「右回りの鬼」
- 「初嵐」
- 「秋ウマ娘◎/○」
- 「京都レース場◎/○」
- 「非根幹距離◎/○」
- 「良バ場の鬼」
- 「良バ場◎/○」
- 「晴れの日◎/○」
コース補正は「スピード」なので、意識する必要はなし
今回の京都芝2200mのステータスによるコース補正は「スピード」。スピードの値が301/601/901以上だと速度ボーナスがつくわけですが、どうせスピードは最低1400以上ぐらいまでは伸ばさなきゃいけないので、意識しなくても満たすはずです。
「スコーピオ杯」おすすめウマ娘Tier表とざっくり解説
上図が2022/10/26時点でのスコーピオ杯2022おすすめウマ娘Tier表になります。以下、Tier表に触れつつ各脚質の立ち位置などについて解説していきます。
逃げ
既に触れたように、逃げウマ娘は今回の環境ではかなり厳しい立ち位置。先行勢が「決意の直滑降」で大幅に強化されているのに比べると、特に大きな上積み要素なし。加えて「逃亡者」も今回はあまり強くない寄りといった具合で、踏んだり蹴ったりです。きっちり仕上げを頑張れば逃げでも勝てると思いますが、逃げで勝ちたい人以外には逃げ育成はおすすめできません。
とにかく終盤の加速が他脚質に比べて不足しているので、勝ちに行くなら本体アンスキのセイウンスカイ、固有が終盤接続するキタサンブラックあたりの終盤火力高めのウマ娘を使いたい。これら+継承ミラクルランで少しでも火力を上げることで先行ウマ娘勢に対抗すれば、ワンチャンありそうです。
先行
先行ウマ娘は今回クリオグリを筆頭に最強候補の脚質。とにかく「決意の直滑降」がこのコースで強いのが大きく、終盤加速の面で今回もっとも恵まれています。「U=ma2」もミラクルランの保険で使えることを考えると、歴代先行クリオグリの中でも最強格の可能性すらあります。とりあえず迷ったら先行クリオグリを使いましょう。作りやすく強いため。
次点で有力候補となる先行はユキノビジンとメイショウドトウ【ハロウィン】。ユキノビジンは自前で「決意の直滑降」「ノンストップガール」を覚えられつつ固有もそれなりに有効と、完全にこのコース特攻の性能。ハロウィンドトウは「円弧のマエストロ」でスタミナを補えるのと「右回り○」「鍔迫り合い」を自前で取れるのが強い。クリオグリには及ばないものの、先行2番手としては十分な強さです。
他にも、「右回り○」「秋ウマ娘○」「決意の直滑降」を揃えているファインモーション、金回復スキルや固有が強いトウカイテイオー【赤】、固有が上振れれば強く「レースプランナー」「キラーチューン」も有効なダイワスカーレット、本体固有で終盤接続を狙えるアグネスタキオンあたりも有力な先行ウマ娘。ただ、ぶっちゃけ加速さえ揃えればどの先行ウマ娘でもそれなりにはやってくれるので、そういう意味では推しを先行で勝たせるチャンスとも言えます。
差し
差しは正直追込の劣化感がある脚質。というのも、グラライ育成では「迅速果断」を覚えられる配布SSRマーベラスサンデーが弱く採用しづらいため、中盤速度アップの面で追込ウマ娘に明らかに遅れをとっているからです。一応差し専用の加速で「乗り換え上手」もありますが、所詮終盤ランダム加速なのであまりあてにはできません。普通に中盤の位置取りを上げてノンスト彼方アナボで勝負したほうが強いでしょう。
差しで使う候補は、「ウママニア」「差し直線○」「中距離直線○」をとれるアグネスデジタル、本体彼方を使える&追込への改造が難しいメジロドーベル、自前の「迅速果断」に加えて「尻尾の滝登り」も強力なタマモクロスあたり。ただ、デジタルあたりは正直追込で使ったほうが強そう感はあります。
追込
追込勢では、既に触れた追込クリオグリが恐らく仕上げれば最強。ライブラ杯と同じように仕上げるのはかなり大変なんですが、下校保険のミラクルランがさすがに強い。追込は「強攻策」で中盤の位置取りを上げやすいので、これに加えて「彼方アナボ」や「ノンストップガール」あたりで加速できれば最高速の暴力で押し切ることができます。
他の有力候補は固有の位置取り上げと「下校後のスペシャリスト」が強いゴールドシップ、また先ほども触れたアグネスデジタルや「下校後のスペシャリスト」「熱いまなざし」を使えるスイープトウショウあたりもなかなかいける予感がしますね。中距離追込のお馴染みの面子って感じですが、今回も変わらず強いはず。
さいごに
というわけで、「『スコーピオ杯2022』のコース解説とおすすめウマ娘Tier表」は以上になりますが、いかがだったでしょうか?
デバフもいつもながら相変わらず強いと思うので、最悪先行クリオグリ+デバフ2みたいなチームでも良いと思いますが、ユキノビジンなどその他先行ウマ娘もやる寄りなので、先行で好きなウマ娘を勝たせにいっても良いかもしれませんね。とはいえ、クリオグリが頭1つ抜けているのは間違いないので、勝ちたいならとりあえずクリオグリを使いましょうという感じ。いつもの育成論記事も追々書いていくので、今しばらくお待ち下さい。
今回はそんな感じです。それではまた。