こんにちは、ルネ(@renekuroi)です。
今回のテーマは「4月チャンミ『アリエス杯2023』京都芝3200mのコース解説とおすすめウマ娘紹介」です。以前書いた先取り予想記事がドンピシャ予想となったわけですが、あれから認識の変化があったりあそこの記事では書いていないこともけっこうあったので、今回はより詳細に解説しつつ認識もアップデートしつつの記事を出していこうかと思います。
筆者がグレードリーグを走るためグレードリーグ環境前提の話になっていますが、オープンリーグでもある程度使える内容かとは思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
「アリエス杯2023」コース図と抑えるべきポイント
京都芝3200mのコース図
向正面の地点にある上り坂が重要。終盤を制するスピードも大事!
今回のコースの大きな特徴として言えるのは、とにかく終盤が最長クラスでありスピードが大事ということと、向正面の序盤→中盤、中盤→終盤地点にある上り坂を無視できないということです。
まず前者ですが、終盤の長さが約1067mあり、スピードが影響する区間が全G1コースで最長であるため、スピードの高さは特に意識したい。後ほど改めて触れますが、「右回り○」「春ウマ娘○」「良バ場の鬼」といったスピードを底上げする緑スキルの優先度はかなり高めとなります。
後者については、パワーの重要度が上がるのと「登山家」が効果的というのが注目ポイント。上り坂の減速はパワーが高いほど軽減でき、パワーが高いとより高い速度で中盤、もしくは終盤に突入できるのでパワーをできれば1200前後ぐらいにはしたい。さらに、「登山家」が1/2の確率で有効加速として機能するので、終盤加速として積む優先度が高め。
こんにちは、ルネ(@renekuroi)です。 今回のテーマは「下り坂で発生する『下り坂モード』と『上り坂での減速の仕組み』についての解説」です。今までのチャンミ記事で「下り坂モード」などについて触れる機会はありまし[…]
これらに加えて、去年に開催された阪神3200mに比べて下り坂が少なく、下り坂モードによるスタミナ消費軽減を期待できないという事情もあり、要求スタミナは非常に高いのも注目ポイント。この話はあとでスタミナデバフの話も絡めつつ触れますが、要求スタミナの高さにどう向き合うかがこのコースを攻略する鍵になってくるのかなと思います。
おすすめの終盤加速についての解説
先取り解説記事でも多少触れましたが、有効な終盤加速と優先度についてここからより詳細に解説していきます。というわけで、まずは最優先で積みたい最速発動の終盤加速から。
最速発動の必須終盤加速(優先度★★★★★)
今回最速発動となる必須級の終盤加速は以下になります。このチャンミを勝ち抜く上で絶対に必要なスキルになるので、何があっても覚えておきましょう。
■逃げ用
「勝ち鬨ワッショイ![キタサンブラック固有]」──1~2位条件(加速力アップ3000[継承1000])(基準持続時間:本体5秒 継承3秒)
「Do Ya Breakin! [セイウンスカイ【ダンス】固有]」──1~2位条件(加速力アップ2000[継承700])(基準持続時間:本体5秒 継承3秒)
■先行用
「怪物(本領発揮)」──レース中盤かつ走行距離60%地点以降で先頭もしくは先頭から4バ身差以内<先行/長距離専用>(加速力アップ4000[下位2000])(基準持続時間:1.2秒)
■差し用
「無我夢中(がむしゃら)」──ラストスパート中に順位が4~9位<差し/長距離専用>(加速力アップ4000[下位2000]、持久力消費-2%)(基準持続時間:1.5秒)
■追込用
「迫る影(直線一気)」──ラストスパート中かつ直線で発動<追込専用>(加速力アップ4000[下位2000])(基準持続時間:0.9秒)
これらの中で、「怪物(本領発揮)」だけは逃げが多めでバ群が伸びると出ないのと、後ろが多すぎると「無我夢中(がむしゃら)」の順位条件が満たせない可能性があるのには注意。また、過去環境に比べると非常に加速が充実しているので、メイン加速となるこれらは下位の白スキルではなく金スキル(使えるなら進化スキル)を使う前提で考えたほうが良いかと思います。
準必須級の終盤加速(優先度★★★★☆)
準必須級の終盤加速については、以下のものになります。
■先行差し追込用
「ノンストップガール(垂れウマ回避)」──終盤、前方近くに1秒以上他のウマ娘がいる(加速力アップ4000[下位2000]/レーン移動速度アップ250[下位50])(基準持続時間:3秒)
■脚質問わず
「登山家」──ランダムな上り坂の地点で発動(加速力アップ2000)(基準持続時間:3秒)
サブ加速としてかなり積みたい寄りなのがこの2つ。「ノンストップガール(垂れウマ回避)」については、今回はかなり発動も狙いやすく優先度高めですが、下位スキルの「垂れウマ回避」で十分なので、できれば因子などから狙っていきたい。
同じく「登山家」も1/2の確率で終盤加速として機能するので、因子から引っ張りたいスキルですね。
余裕があれば覚えるのも一応アリの終盤加速(優先度★★☆☆☆~★★★☆☆)
「鍔迫り合い(真っ向勝負)」──終盤最初1/4のランダムな地点で順位が1~5位で発動(加速力アップ4000[下位2000])(基準持続時間:1.8秒)
「乗り換え上手(差し切り体勢)」──終盤最初1/4のランダムな地点で順位が4~9位で発動(加速力アップ4000[下位2000])(基準持続時間:1.8秒)
「抜群の切れ味(切れ味)」──掛かりなしで、終盤入りまで5~9位を維持すると、終盤最初1/4のランダム地点で発動<追込専用>(加速力アップ4000[下位2000])(基準持続時間:1.2秒)
「アオハル点火・力」──終盤前半のランダムな地点で発動(加速力アップ2000)(基準持続時間:1.2秒)
「鍔迫り合い(真っ向勝負)」らの終盤1/4ランダム勢ですが、今回は加速区間は変わらないくせに終盤1/4の区間だけやたら長くなっていて不安定なので、まあ取れたら取ってもいいぐらい。また、これらについても下位スキルで十分です。
「アオハル点火・力」はより有効発動率が下がるので、優先度はさらに落ちます。とはいえ、上振れれば強いので、まったくなしではないぐらいの枠。
「アリエス杯2023」条件で機能する緑スキル
今回の「アリエス杯2023」条件で機能する緑スキルは以下となります。(コースそのものや季節天候、バ場状態を見るもののみピックアップ)
「右回り◎/○」(スピード+60/+40)
「右回りの鬼」(スピード+60 パワー+60)
「春ウマ娘◎/○」(スピード+60/+40)
「春一番」(スピード+60 パワー+60)
「京都レース場◎/○」(スタミナ+60/+40)
「淀の申し子」(スピード+60 スタミナ+60 賢さ+60)
「根幹距離◎/○」(スタミナ+60/+40)
「良バ場◎/○」(パワー+60/+40)
「良バ場の鬼」(スピード+60 パワー+60)
「晴れの日◎/○」(根性+60/+40)
先ほども話したように、現実的に採用可能かつスピードが上がる「右回り◎/○」「春ウマ娘◎/○」「良バ場の鬼」の3つはいつも以上に重要なので、かなり優先度高めで取っていきたいです。スタミナを「根幹距離◎/○」「京都レース場◎/○」で補うのもアリ。
今回はステータスによるコース補正はなし
今回の京都芝3200mのコース補正はなし。ステータスの高さによってスピードボーナスがつくことはないので、そこはまったく気にしなくて大丈夫です。
必要スタミナの話
必要なスタミナ値についてはスピード値によっても変わりますが、だいたい以下のような感じです。
- スタミナ1200だけでは確実に足りず、回復スキルで補わないといけない
- 回復の不発リスクも考えるとスタミナ約1200+金回復2(+白回復1)ぐらい欲しい
- スタミナデバフを耐えるビルドにしたいならスタミナ約1200+金回復3以上
さらに、脚質別に分けると最低限の目標値は↓のような感じで、不発リスクやデバフを考えるとこれらに加えてさらに回復スキルを盛るイメージ。デバフは考えず不発ケアのみなら、この目標値に加えて金1を追加するぐらいが目安なのかなと思います。
■脚質別・最低限の要求スタミナ目安(スピ1500パワ1200根性700賢さ1200想定)
逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
---|---|---|---|
スタ約1150+金1白2 | スタミナ約1170+金1白1 | スタ約1190+金1白1 (無我夢中分の-2%前提) | スタ約1200+金1 |
スタ約1030+金2 | スタミナ約970+金2 | スタ約1000+金2 (無我夢中分の-2%前提) | スタ約940+金2 |
スタミナデバフケアも大事といえば大事ですが、あまりケアしすぎると他のスキルを積めなくなってスタデバフ無視ウマに不利を背負うので、対策が難しいところ。個人的には、2エース以上の編成にするなら、スタデバフ耐えるウマとスタデバフ無視ウマの2種類を用意するのをおすすめします。
「アリエス杯2023」おすすめウマ娘一覧表と解説
上図が、2023/3/25時点の「アリエス杯2023おすすめウマ娘一覧表」になります。以下、脚質別にその脚質のおすすめ度とあわせて解説していきます。
逃げ/脚質おすすめ度:★★★☆☆
逃げについては、先取り記事の時の予想ほどにはイケてなさそうで、逃げ競りでバ群を伸ばせる前提、かつ火力重視のウマ娘以外はちょっと難しいかも。そうなると、有力候補になってくるのはキタサンブラックとセイウンスカイ【ダンス】の2人です。この2人は本体固有の終盤加速で火力が出るので、逃げ同士の争いを考えるよりはこれらを使ったほうが勝てそう。ただ、要求スタミナも高いし、上級者以外にはちょっとおすすめしづらい脚質です。使うなら、逃げ2運用での対先行餓狼ナリブへのメタ的な立ち位置になりそうか。
また、バ群を伸ばすなら大逃げの採用もありですが、最終直線に自身の逃げと追い比べをできたほうが良いので、できれば最後まで走れるスタミナがあるほうが望ましい。そう考えると、もし大逃げを採用するならメジロパーマーが最も良さそうです。
先行/脚質おすすめ度:★★★☆☆+
先行は逃げが最初思っていたよりは弱そうなので、環境依存度が高い欠点はありつつも、やれる寄りかなという立ち位置。ただ、候補にできるウマ娘は正直かなり少なめで、「怪物」の進化スキルでものすごく加速になる「渇望する怪物」持ちかつ”ものすごく”速度固有持ちで明らかに性能が高いナリタブライアン【餓狼】が明らかに頭1つ抜けた存在です。逃げが多いと「渇望する怪物」不発で負けるんですが、逆に発動する展開にさえなればかなり強い。
あとは、次点で候補になるのはメジロマックイーン【水着】でしょうか。自身の回復スキルで対スタミナデバフ性能が高く、かつ固有性能が残持久力に依存するので、余分に回復しても腐らない。餓狼ナリブよりも位置取りを上げやすく、終盤加速の「本領発揮」が出やすいので、その面でもありですね。
差し/脚質おすすめ度:★★★★☆
差しは「無我夢中」の持久力減少が痛い側面はありつつも、十分にスタミナを盛れれば今回かなりやれる脚質です。
中でも明らかに抜けた存在なのがサトノダイヤモンド【正月】で、固有が回復+速度、「無我夢中」自前かつ進化スキルで持久力減少が軽減、進化「スタミナグリード」や「キレる脚」「春ウマ娘○」持ちなど、対スタデバフ的な意味でもデバフを考慮しない性能的な意味でも強い。対デバフも含めた総合力は今回1位かと思ったので、唯一のおすすめ度Sにしました。
他の差しだと、同じく自前進化「無我夢中」持ちのシンボリクリスエス、自前回復で対スタデバフ性能が高いメジロブライトやマンハッタンカフェ、中盤速度スキル面で強みがあるタマモクロスあたりは有力候補になってくるのかなと思います。
追込/脚質おすすめ度:★★★★☆
長距離に定評のある追込は今回も強めですが、終盤加速的な意味で採用するなら「迫る影」持ちにしたい感じ。最有力候補はミスターシービーで、「迫る影」だけでなく中盤速度アップとして優秀な固有スキル、”すごく”現在速度アップの「天翔る足取り」あたりが強いので、今回の追込勢の中ではやや抜けた存在なのかなと思います。
次点の候補は、同じく「迫る影」持ちのイナリワン【新衣装】やナリタタイシン。追込の採用を考えるなら、この3択のいずれかから選ぶことを強くおすすめします。
デバフについて
デバフについては、今回は「564+魅惑のささやき」搭載型のスタミナデバフが脅威。仮に各種けん制+各種焦り+スタミナグリード+564魅惑のささやきを食らった場合はスタデバフ1人あたり計-6%の持久力減少。仮にその形のスタミナデバフが2人いたら理論値-12%、4人の場合は理論値-24%になる※ので、ただでさえスタミナがかつかつな京都芝3200mではかなりの脅威です。正直対面スタデバフ4人は割り切ってもいいレベルかと思いますが、できれば2人までぐらいはケアしたいですね。
※実際には「スタミナグリード」は前5人しか当たらないので、これよりは少ないことが多いのと、スタグリの発動が遅れた結果、564でスタグリを引き当ててしまうパターンも低確率で一応ある
逆にいえば、自分が1エース2スタデバフの形を用いるのも今回はけっこう効果的かと。育成時間を最小限に抑える省エネでいく場合は、選択肢として全然アリ。
また、速度デバフの「564独占力」型もまったくなしではないかと思います。いつもの「慧眼独占力」に比べると打てる金速度デバフが少ないですが、確実に相手に効くという利点はあるので。
さいごに
というわけで、「『アリエス杯2023』のコース解説とおすすめウマ娘紹介」は以上となりますが、いかがだったでしょうか?
長距離コースの中でも最長クラスのコースで、要求ステータスも過去最高クラスであるため、かなり厳しい戦いにはなりそうなチャンミ。サポカ資産次第では戦えるウマ娘を1人作るのすら苦労するので、使うウマ娘は慎重に選びたいですね。各脚質別の育成論についてもまた後日お送りしていくので、今しばらくお待ちください。
今回はそんな感じです。それではまた。