こんにちは、ルネ(@renekuroi)です。
お待たせしました。今回のテーマは恒例の「ライブラ杯攻略・虎の巻」です。既に発表されている通り久々の長距離チャンミということで、菊花賞と同じ京都芝3000mという舞台です。
ライブラ杯関連の記事はこれまでもいくらか出してきましたが、毎度のようにそれらの集大成的な意味も込めた記事である「虎の巻」。「ライブラ杯プラチナ」の称号を目指す育成をする上で、ぜひとも参考にしていただければ幸いです。
京都 芝 3000m(長距離) 晴・良(秋)の特徴や有効スキル
コース解説と有効な加速力/最高速度アップスキルなど
ちょっと右上のほうがごちゃごちゃしていて申し訳ないんですが、コースの要点については以下の箇条書きの内容となります。
- 約40m地点から上り坂開始(上向き赤矢印部分)。「登山家」はここで発動
- その後、下り坂の箇所までずっと上り坂区間が続く
- 「じゃじゃウマ娘」はスタートから発動まで10秒の猶予があるため、10秒後に発動
- 約300m地点から下り坂開始(下向き青矢印部分)。「下校後のスペシャリスト」はここで発動
- 中盤開始地点は500m地点(黄線部分)
- 逆噴射注意のポジションキープ区間は1250m地点で終了(PK終了の箇所)
- 終盤開始地点は2000m地点(青線部分)。第3コーナーの少し前あたり
- 最終直線開始地点は約2600m地点
重要ポイントは色々あるんですが、最初に触れておきたいのは強い終盤加速の話。このコースで強い終盤加速はズバリ「迫る影/直線一気」です。
箇条書きにも書いたように、終盤開始地点は第3コーナーの手前になりますので、まだ直線です。つまり、終盤直線系の加速スキルが最速発動ということ。そして、唯一の終盤直線系の加速が「迫る影/直線一気」になるので、最も強い加速というわけです。ラストスパートが始まっていないと発動しないので、最速ラストスパートできるスタミナ&根性が欲しい点には注意。
終盤コーナー系の加速については、今回は最速発動ではないのでやや評価が落ちます。とはいえ、実用範囲ではあり、特にセイウンスカイの「アングリング×スキーミング」は逃げ先行には是非積みたい継承固有といえるでしょう。メジロライアンの「レッツ・アナボリック!」もありではありますが、今回だとゴールドシップを使っているとコーナー時点で6位より上の順位にいることが多いので、少し微妙寄りという感触でした。
メイショウドトウの 「I Never Goof Up!」 も発動すればなかなかですが、発動率を上げるためには追込に魔改造するなどの手間が必要。複合型スキルの性で、継承固有は大幅に性能が落ちるので、こちらは使うなら本人を使いましょう。
また、最高速度系の継承固有の中では「汝、皇帝の神威を見よ」が相対的に強いです。最終直線で発動するので、十分に加速しきった段階で最高速度を上げられるのが強い。3頭追い抜きの条件も比較的達成しやすいので、余裕があれば使いたい継承固有と言えます。
メジロマックイーンの「貴顕の使命を果たすべく」も、脚質を問わず使える固有スキルな点が強い。継承固有の効果値としては「内弁慶」と同等で、効果時間最長クラスの終盤速度アップスキル。「内弁慶」と共に余裕があれば覚えておきたいです。
もちろん、「内弁慶」の上位「内的体験」もより強力なのですが、サポートから覚えるには配布SSRゴールドシップを積む必要が出てくるので、こちらは無理して覚えなくても大丈夫です。
ライブラ杯条件で有効な緑スキルと習得方法一覧
ライブラ杯条件で有効な緑スキルと習得方法一覧については↓の表に記しておきますので、ご活用ください。
スキル名 | 上昇ステ | 自力で習得可能なウマ娘 | 習得可能なSSR/SRサポート | 習得可能なレース因子 |
---|---|---|---|---|
スピード | マチカネフクキタル(新衣装) | SSRゼンノロブロイ SSRナリタブライアン SSRファインモーション SRファインモーション SRマチカネフクキタル | なし | |
スピード | メジロマックイーン(白衣装) | SSRファインモーション SRファインモーション | 天皇賞(秋) | |
スタミナ | アグネスデジタル マチカネフクキタル(新衣装) | SSRメジロドーベル SRメジロドーベル SSRメジロマックイーン SSRライスシャワー(スタミナ) SSRライスシャワー(パワー) | 秋華賞 菊花賞 | |
スタミナ | テイエムオペラオー メイショウドトウ | SRマヤノトップガン SRマンハッタンカフェ SRメイショウドトウ | エリザベス女王杯 | |
パワー | ウイニングチケット ライスシャワー ライスシャワー(ハロウィン) | SSRウイニングチケット(スタミナ) SSRウイニングチケット(パワー) SSRウイニングチケット(根性) SSRキングヘイロー SRキングヘイロー SSRサトノダイヤモンド SRシーキングザパール SSRスーパークリーク SSRニシノフラワー SRニシノフラワー SRメイショウドトウ SSRライスシャワー(スタミナ) SSRライスシャワー(パワー) | なし | |
根性 | ヒシアケボノ 水着スペシャルウィーク | SSRエルコンドルパサー SSRサトノダイヤモンド SSRヒシアケボノ SSRメジロドーベル SRメジロドーベル | なし |
追込が主役で先行2番手。逃げ2体もワンチャンあり?
追込がずば抜けて強いライブラ杯
さて、ライブラ杯のメタゲームについてですが、今回頂点に位置するのは“追込”です。既に説明したように、最速発動の終盤加速スキルとなる「迫る影/直線一気」が強く、かつ終盤が長い長距離において終盤の最高速度が最も高い脚質だからです。そのため、今回の“差し”は終盤加速スキルと最高速度の面で、ほぼ追込の劣化みたいな存在になってしまうのが悲しいところ。そのため、差しは今回あまり使う理由はないのかなと思っています。
今回2番手の立ち位置となるのが“先行”。追込に負けることのほうがやや多いものの、展開が前残りのものになれば、そのまま追込を寄せ付けずに押し切ってしまう強さがあります。ただし、それにはまず条件があって、“逃げ”が不在なこと。これについては、後の先行ウマ娘の項で触れます。
そして、先行メタ的な立ち位置となるのが“逃げ”。単騎逃げだと勝つのは難しいんですが、逃げ2体以上で競り合う形になれば、前残りの展開になった場合はそのまま逃げ切って勝つこともあります。この脚質についても、逃げ2編成やウララシステムなどの戦術があるのですが、これについても後の逃げウマ娘の項で。
というわけで、脚質別におすすめウマ娘の話などを以下でしていきます。
追込のおすすめウマ娘はゴルシ・タイシンの2トップ
追込ウマ娘の1番手は、同じ長距離チャンミの「ジェミニ杯」でも大活躍だったゴールドシップ。固有スキル「不沈艦、抜錨ォッ!」で中盤位置取りを上げる動きが強く、それによって「直線一気」が発動した時に前にブロックされないことが多く、安定感が高いのが魅力。「下校後のスペシャリスト」は今回有効回復として機能する金回復スキルなので、それを自前で用意できるのは大きい。
ただし、「直線一気」に関しては自前で覚えられないので、因子から持ってくるか、もしくはSSRスイープトウショウやSRヒシアマゾンから覚えるかしなければなりません。個人的には因子から持ってくるほうがステが伸びるのでおすすめですが、この辺のゴルシ育成の話は少し前に育成論記事を書いているので、よければ↓も参考にしてみてください。
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2番手としておすすめなのがナリタタイシン。「直線一気」の上位スキル「迫る影」を使えるのは2021/10/17現在このウマ娘だけ。ゴルシのように固有スキルで中盤位置取りを上げることがないのでややブロックされやすいですが、それでも強力な追込2番手であることには変わりありません。
金回復スキルとして「眠れる獅子」を自前で覚えられるのも地味に大きい。「眠れる獅子」の発動条件は「中盤のランダムな区間で、距離換算で前のウマ娘から75%より後ろにいる時」で順位条件ではないため、実は逃げか先行ウマ娘が前にいれば差し追込集団との距離がだいぶ離れるので、概ね発動条件を満たします。「クールダウン」よりはだいぶ安定する回復スキルなので、2つ目の金回復として使っていきましょう。
その他のウマ娘だと追込シンボリルドルフ、魔改造した追込メイショウドトウや追込トウカイテイオーなどもいますが、いずれも目標ステータスや金回復スキルを満たすのが大変なので、追込は普通にゴールドシップ&ナリタタイシンで良い気がします。
先行はメジロマックイーンがおすすめ。先頭に立てるかが勝負の鍵
先行ウマ娘の中で最もおすすめなのはメジロマックイーンです。既に話したように、「貴顕の使命を果たすべく」がこのコースでは強いので、それを素固有で使えるのが強み。「長距離コーナー○」を自前で持っているのも高ポイントです。次いで、素固有の「アングリング×スキーミング」を使え、先行適性が初期状態でBあるセイウンスカイあたりが候補となるでしょう。
これら正統派の先行ウマ娘で狙いたいのは「逃げ不在時に先行ウマ娘の中で先頭に出る」パターン。このパターンになると、先頭の先行ウマ娘は序中盤は逃げの動きをするくせに、終盤は先行の動きで逃げほど失速しないというチートのような動きになります。
これを狙う上で、まず序盤の先行ウマ娘同士の争いに勝つことを意識しなければなりません。そこで必須スキルとなるのが「コンセントレーション」。このスキルでスタートダッシュを良くすることで、コンセがないウマ娘に比べるとだいぶ先頭に出やすくなります。
もちろん素のパワーも大事で、できれば1000以上は欲しいので、「コンセントレーション」とパワー1000以上の両立を目指していきましょう。
また、「地固め」「登山家」も必須スキルというほどではないもののそれなりに効果はあるので、余裕があれば取っておくのもありです。この辺のスキルを含めた必要スキルや育成法の詳細については、先日書いたメジロマックイーン育成論にまとめておりますので、↓をご覧ください。
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奇策寄りの戦術としては、ダイワスカーレットを用いた通称「ダスカロケット」があります。これは、ダイワスカーレットの固有スキル「ブリリアント・レッドエース」が先頭でしか発動しないのを利用し、終盤に入った直後に前の逃げウマ娘を抜かして先頭に入るような運用をすることで、早期に発動する終盤加速として使っていこうという技です。
ただし、編成の時点で終盤垂れてくる用の逃げウマ娘を自前で用意しなければいけなかったり、相手にそれなりに強い逃げがいると成立しなかったりでハードル高めなので、個人的にはそこまでおすすめしません。愛ゆえにダスカを勝たせたい人向け、ということでひとつ。
逃げは勝ちに行くなら逃げ2頭。ウララシステムは概ね警戒不要か
逃げウマ娘を用いる場合は、普通に勝ちにいくなら逃げ2頭の形になります。逃げ2頭がお互いに競り合うことで後続を突き離し、先行ウマ娘に先頭に出る隙を与えない状態にすることで、展開次第ではそのまま逃げ切ることも。
もっとも、展開が前残りのそれにならなければ普通に追込に差されて終わるので、そこまで強くはおすすめしないですが、選択肢として逃げ2頭は一応アリです。
もし、逃げを用いるなら、おすすめはやはり水着マルゼンスキーでしょうか。金回復スキルの「じゃじゃウマ娘」は少し回復がオーバーフローしてしまうのですが、比較的有効な金回復として使えるので、それと「円弧のマエストロ」あたりの回復を組み合わせることで、他の逃げウマ娘と比べて持久力を保たせやすいです。もちろん、継承固有で「アングリング×スキーミング」を覚えさせるのは必須でしょう。次点でセイウンスカイ、ミホノブルボンあたりが候補となるかと思います。
また、逃げ系の奇策としては逃げハルウララを用いたウララシステムがありますが、私の意見としては、使う側としても選択肢として微妙、使われる側としてもそこまで気にする必要はないんじゃないかという結論です。
ウララシステムの詳しい内容については、↓の大石内蔵助さんのツイート内のスレッドに全て書いてありますので、そちらを参照していただきたいのですが、端的に要点を述べると「相手の先行を機能しないようにしつつ、ウララ以外のウマ娘の必要持久力を約0.6倍にできる戦術」です。
もしこの戦術を機能する形で用いるなら、必要持久力が少なくなる点を生かしてスタミナを抑えつつ他を伸ばしたウマ娘を採用する必要があるのですが、問題は相手に逃げが1頭いた時点で全てが崩壊し、スタミナ不足で負け確になる点、そして、仮に上手くいっても結局強い追込ウマ娘に負ける点です。一応、資産少なめの人がワンチャン狙える可能性はあるのですが、相手の逃げ1頭だけで負け確になるのは、さすがに戦術としてはあまりに線が細すぎるのではないでしょうか。その意味では、資産少なめの人も結局普通に育てたほうが良い気すらしています。
ルムマで逃げハルウララを使った編成にも何度か当たりましたが、特に問題なくウチの追込が勝っていたので、ウララシステムへの警戒も不要という認識です。もし、どうしてもウララシステムを対策したいなら、逃げ2+追込1、逃げ1+追込2などの編成を用いると良いかと思います。
スタミナ1000根性400+金回復2が持久力の目安
今回必要な持久力系ステータスの目安は、スタ1000根性400+金回復2枚です。追込ウマ娘はこれより少し足りなくても大丈夫ですが、スタ950根性400だと安定して最速スパートできないので、基本はスタ1000を目指したほうが無難でしょう。
使う金回復については、「円弧のマエストロ」+α。SSRライスシャワー(パワー)などから覚えられる「クールダウン」は有効回復になるかどうかが安定しないのでおすすめしませんが、金回復2個のいずれかが発動しない時の保険として、3個目の金回復として用いるならありかと思います。
パワー&賢さのコースボーナスは余裕があれば
今回必須で覚えておきたい知識としては、コースボーナスの話があります。これは、今回の京都芝3000mでは、パワーと賢さが301/601/901以上になる毎に速度ボーナスを得られるという点です。
パワーはともかくとして、賢さを601以上にするのはなかなか大変ですが、狙えたら狙うぐらいの気持ちで頭に入れておくのがベターです。
いつものチャンミ以上に距離適性Sが必須
毎度口を酸っぱく「内部スピードを盛れる距離適性Sにしよう!」という話をしてますが、今回の長距離Sはいつも以上に重要です。理由は、今回長距離で終盤が長いため、スピードが影響する割合が大きいから。
そのため、ライブラ杯育成では必ず長距離因子を持った継承ウマ娘を親にすること。もし、手持ちに長距離因子がなければ、レンタル用のウマ娘をウマ娘DBあたりで探してくるとスムーズかと思います。
デバフネイチャは使えなくはないが、安定しない
今回一見有効そうに見えるデバフネイチャ。確かに要所で追込に決まれば強い場面はあるのですが、実はそれほど安定しないのであまりおすすめしません。
というのも、「八方にらみ」の発動地点が終盤ランダム区間で、追込ウマ娘は終盤に入るやいなや「迫る影/直線一気」で射程圏外へ行ってしまうので、もし追込を狙い打つならかなり早い段階での発動が必要になります。言うまでもなくこれは運次第なので、まあ安定しません。
今回、金回復が発動しないとかブロックされたとかだけでイカれてしまうこともあるので、貴重な3枠のうち1枠をデバフネイチャに割くよりは、追込ウマ娘1頭に割いて追込2枚体制にしたほうが無難かなという気がしますね。残りの追込1頭の育成が間に合わないとかのパターンならありかもしれません。
安定編成として推しなのが「先行1追込2」
そんなわけで、「ウマ娘ラボ」のイチ推し編成は「先行1追込2」、具体的には、メジロマックイーン/ゴールドシップ/ナリタタイシンの編成です。まあ私が書くまでもなく、現状のルームマッチで最も王道かつ最多の構成がこれだと思います。
この編成の強みは、追込が最も強いのが前提として、保険の先行を1枚積むことで前残りの展開をケアできることです。もっとも、逃げ2枚の相手に対しては先行が機能しないのですが、単騎逃げや逃げ不在の相手に対しては先行が押し切ることも少なくありません。そのため、追込3よりは前残りの展開時に勝てる先行ウマ娘を1枚積むほうが安定するという考えです。
一方、「逃げ2追込1」とかも先行に対してはメタ的に機能しますが、展開が後ろのウマ娘向きの時に追込1枚というのがやや心もとなさを感じるので、個人的には先行1追込2推し。相手が逃げウマ娘を出してくる可能性を考えての「逃げ1追込2」なども選択肢かとは思います。
さいごに
というわけで、今回も内容盛りだくさんでお送りしてきましたが、いかがだったでしょうか?
要素がなかなか多い上にステータスの要求値も高いので、とにかくハードルが高い長距離育成。私自身も日々ヒーコラ言いながら育成してますが、恐らく3000m級の長距離チャンミはあって年2回かとは思うので、今回が終わったらしばらくこの苦労からはおさらばと思いたいところ。
なんにせよ、今回も「ライブラ杯プラチナ」の称号を取るために有用な記事を書いた自負はありますので、ぜひ育成の参考にしてみてください。それではまた。