こんにちは、ルネ(@renekuroi)です。
今回のテーマは「これまでのガチャの歴史を振り返る! ~クライマックスシナリオ編~」です。前回は「アオハル杯シナリオ編」をお送りしてきましたが、今回は良くも悪くも色々あった「クライマックスシナリオ編」をお届けしていきます。
クライマックスシナリオ期のガチャ史(2022年2月~2022年8月)
キャラもサポートも盛りだくさんの新シナリオガチャ
というわけで、2022/2/24に良くも悪くも話題を呼んだ「クライマックスシナリオ」がリリース。同時に「ウマ娘2」とも呼ばれる大量のバランス調整が行われ、「追い比べ」システムなどの追加で今までほぼ飾りに近かった根性ステの重要度が上がりました。これによって、それまでは役立たずだった根性サポートの地位が大幅に上昇。SSRアイネスフウジン、SSRメジロパーマーらの価値も見直されることになりましたし、パーマーに至ってはイベントの強化もされたので、だいぶ有用なサポートへと生まれ変わりました。
一方で、新シナリオガチャですが、まずキャラのほうのキタサンブラックがついに実装。SSRキタサンブラックと併用できない弱点はありますが、長距離逃げ待望の終盤加速スキル「勝ち鬨ワッショイ!」の持ち主で、これによってただでさえ強かった逃げが今後ますます強化されてしまうことに。特にキタサン本体固有の加速力は高く、かつちょうどこの次のチャンミが阪神芝3200m不良の「ピスケス杯」になってしまうので、その時に大車輪の活躍を見せましたね。
そしてサポートガチャですが、クライマックスシナリオ特効で半年間大暴れしつづけるSSRナリタトップロードが登場。出たばかりの頃は様子見の方も多かったですが、蓋を開けてみれば新シナリオガチャの単ピックアップに恥じない性能でしたね。クライマックスシナリオが終わってからは失脚するのですが、このシナリオの間は必携と言っても過言ではないサポートでした。
さらに、このガチャはSRも大量にいますが、実は隠れ当たりサポートだったのがSRアドマイヤベガ。根性サポートの地位が上がったのは先ほど話しましたが、このサポートはそういった事情に加え、クライマックスシナリオで超重要なレースボーナスを15%持っていました。そのため、このサポートもクライマックスシナリオの期間中は大車輪の活躍をするわけですが、間違いなくこの環境においてはその辺のSSRより強い最強SRでしたね。
そして、次のガチャではキタサンブラックに続いてキャラのサトノダイヤモンドが登場しました。サポートガチャでは単ピックアップで根性タイプのSSRマーベラスサンデーが実装。
ウマ娘の歴史全体では新シナリオガチャの次のガチャは強いことが多いんですが、この時はそこまでな感じでしたね。性能だけで言えば、どちらも引かなくてもまったく問題ないガチャでした。
その次のガチャでは、長距離で強いメジロブライトが登場。この時のチャンミはちょうど阪神芝3200mの「ピスケス杯」だったこともあって、長距離で強いウマ娘の登場はちょっとした話題になりましたね。史実でも天皇賞(春)を勝ってますし。
サポートガチャはSSRゼンノロブロイとSSRカレンチャンの復刻。ただし、SSRゼンノロブロイはレスボなしなのでクラマ環境では論外、SSRカレンチャンは悪くはないですがわざわざ引きにいくほどでも……という感じで、いまいちパッとしない復刻でしたね。
次に登場したのはストーリーイベント合わせのドロワガチャでしたが、こちらはキャラサポートともに性能的には全体的に今ひとつな内容。
一応、SSRシリウスシンボリは固有ボーナスのテキストが強そうな見た目だったこともあって一部で話題になりましたが、結局「レースに出しまくるクライマックスシナリオの仕様」と「友情トレを踏めば踏むほど強くなる」という固有がまったく噛み合っておらず、スルー安定のガチャでしたね。
「つぼみ」「トレセン応援団」など、今後に革命を起こす固有が登場
この4月はさりげなく環境が大きく動いた時期で、今後も現在進行形でずっと使われ続ける終盤加速スキル「つぼみ、ほころぶ時」を持つニシノフラワーが実装。このスキルが実装されたことによって、短距離マイルにおける先行ウマ娘が大幅に強化されました。これによって、後々の8月に行われる中山芝1200mチャンミ「レオ杯」では先行が強すぎて、ルームマッチの脚質分布が先行9になることも珍しくないといったピーキーな環境が生まれてしまうことに。
サポガチャのSSRダイワスカーレットは「鍔迫り合い」を持っていることはちょっと話題になりましたが、総合的なサポート性能が微妙だったことや「鍔迫り合い」の上方修正前だったこともあって、そこまでという感じでした。
次の合間に入ったガチャでは、根性サポート上方修正で大幅強化されたSSRアイネスフウジンが復刻されたことがちょっと話題になりました。アイネスフウジンの凸がそれなりに進んでいた人はこの復刻ガチャを引いていた記憶。
キャラはヤエノムテキでしたが、まあサポートの自身みたいにめちゃくちゃ強いということは当然なく、性能的には趣味枠でしたね。
次の4月末~GWにかかったガチャはなかなか強いガチャで、キャラは応援キングことキングヘイロー【新衣装】が目玉でした。こちらのキャラも今後短距離マイル戦の後方脚質に必要な終盤加速固有「轟!トレセン応援団!!」の持ち主で、この後の短距離マイル環境を大きく動かした存在です。
もう一方のチアネイチャことナイスネイチャ【新衣装】もバランス調整で大幅上方された「ノンストップガール」を持っていることで話題にはなりましたが、固有スキルがそこまで強くなかったこともあって、独占力デバフ要員としての活躍がメインでしたね。
サポートガチャで強かったのはSSRバンブーメモリー。固有ボーナスやレスボ10%も手伝ってクラマ環境では最強クラスの根性サポートだったんですが、他の根性サポートでもそれなりになんとかなったこともあって、引きにいった人はそこまで多くなかった感覚です。
SSRミスターシービー登場。そしてSSRフクキタル復刻
ここからまだまだ強ガチャは続きます。今後賢さサポートの定番枠でありつつも「強攻策」で追込育成に必須クラスとなったSSRミスターシービーがここで登場。筆者はこの時期賢さサポートにかなり苦しんでいたので、このシービーガチャは全力で引きにいった記憶。実際、前評判に恥じない強さだったので、賢さサポート事情は大幅に改善されました。
キャラガチャでは、今後東京芝2400m最強格となるアイネスフウジンが登場。今は特効キャラもまったく珍しくなかったですが、当時はまだかなり珍しい立ち位置だったはずで、この月に開催された東京芝2400mチャンミ「タウラス杯」合わせのリリースでもありました。
さらに、次のガチャではこの時期最強サポートの一角として活躍していたSSRマチカネフクキタルが復刻! 筆者はアオハル杯後に弱くなるかもで正月ガチャを引いていなかったので、ここで全力でフクキタルを引きにいきました。この段階で引いてもその後も十分活躍してくれましたし、いつぞやのSSRジャングルポケット登場までかなり長い間お世話になりましたね。一方で、SSRライスシャワーはさすがに賞味期限切れな感じ。
キャラガチャではメジロパーマーが登場。2月のバランス調整で「大逃げ」が実装されていたわけですが、このウマ娘がサイレンススズカに続く2人目の大逃げウマ娘となります。ただ、しばらくは活躍の機会がなく、脚光を浴びるのは年末の有馬記念というかなり後の時期。
次の花嫁ガチャでは、カレンチャン【新衣装】とファインモーション【新衣装】というビジュアルが強い2人が登場。性能的にも、カレンチャンは短距離、ファインモーションはマイルでそこそこ活躍できるスペックだったので、引きにいった人もそれなりにいた記憶。
一方、サポガチャはちょっと微妙で、こちらは引かずにスルーしてもまったく困らない内容でした。
次のキャラガチャでは短距離以外どこでも走れる適性のイナリワンが登場。自前「直線一気」持ちでしたし、ダートも走れるので当時はそこそこ話題になりました。結果的には本体より因子周回での活躍のほうが多い感じに落ち着きますが。
復刻ガチャのSSRアドマイヤベガは前述のシービー登場で「強攻策」がそっちで良くなったため大幅に価値が暴落。シービー登場前ならいざ知らず、この時に出されても引きとはならないガチャでしたね。
SSRタイキシャトル、夏タイキなど地味に欲しいキャラサポの登場
そして、6月下旬にはあのSSRタイキシャトルが登場。現在開催中のチャンミDIRTでも欲しいサポート候補に挙げられるぐらいの強サポートです。まあ、何故か東京芝1600mのマイルチャンミが終わってからこのガチャがリリースされたので、引かなくてもまあいいか的な雰囲気だった記憶。チャンミ合わせで特効キャラ特効サポを出すことへの反発があってこうしたのかもしれませんが、そこは「うるせー! こっちも商売なんじゃ!!」で突っ張っていいところな気はしましたね。
地味に強かったのがSRピックアップのSRオグリキャップ。こちらはSSRアドマイヤベガに匹敵する性能の持ち主だったので、こちら狙いで引く人もいた記憶。「地固め」をヒントからもらえる点も高評価されていた記憶。
あとは、スイープトウショウは性能的にはそこそこでしたが、キャラが好きで引いていた人はけっこういたはず。
その次のストーリーイベント合わせのガチャでは、夏タイキことタイキシャトル【新衣装】が当たり枠でした。通常タイキ固有の「ヴィクトリーショット!」を継承しづらい欠点はありますが、それ以外は強力な性能。ただ、水着ガチャ前の時期ということもあって、頑張って引くにはなかなか難しいタイミングでしたね。「鍔迫り合い」上方修正もまだされていない時期ですし。
相方の夏ドベことメジロドーベル【新衣装】も名前が足を引っ張っているキャラでしたね。後の阪神芝1600チャンミでは固有×「電光石火」のコンボでTier上位に挙がる活躍を見せたこともありましたが、基本的には持っていなくてもそこまで困らないキャラとは言えるでしょう。
ちなみに、サポートガチャについてはどっちも微妙枠だったので、スルー安定。
その次のガチャは、強ガチャ続きの中で明らかに小休止できそうなエアシャカール/SSRエアグルーヴガチャ。シャカさんは言わずもがな、SSRエアグルーヴも使いづらいパワーサポートだった上に性能的にもぼちぼちだったのでザ・無風ガチャでしたね。
ただ、実はこの無風ガチャ、まさかこの後にやってくる嵐の前の静けさだったとは当時はまったく気づいていませんでした……。
玉座降臨──からの最強スピサポ・SSRマルゼンスキー実装
ここでついに、良くも悪くも話題になったクラマ環境最強のサポート・SSR玉座に集いし者たちが単ピックアップで登場します。あまりに強すぎて当時はめちゃくちゃ話題になりましたし、筆者も当然引きました。まさか、この玉座が次のシナリオで紙くずになるとは、この海のリハクの目を持ってしても読めませんでしたなガハハ。ガハハちゃうわ。
……まあ個人的には1天井で完凸したし、なんやかんやでクラマ因子周回で使ったので傷は浅かったんですが、さすがにこの玉座の顛末はコンテンツそのものに大きな傷跡を残してしまいましたね。正直、この事件がなかった時のIF世界を見てみたい気持ちは少しあります。
ちなみに、復刻ではセイウンスカイとナリタブライアンが地味にピックアップされてました。まだセイウンスカイを持っていない人はこっちも引いて良かったかも。
この後、立て続けに出てきた水着ガチャでは、現在進行形の最強スピードサポート・SSRマルゼンスキーが登場。今もピックアップ中なことで話題のサポートですが、時期的には新シナリオリリースを控えているかなり難しい時期でした。筆者は玉座で石を吐いてしまったし借りればいいかでここはスルーするんですが、結局この2ヶ月後に復刻された時に引く羽目になります。
キャラガチャでは、固有スキル「Adventure of 564」がデバフウマ娘とともに悪さをしまくる水着ゴールドシップがここで登場。この564登場からデバフがめちゃくちゃ強くなったので、ある意味環境を一番動かした存在と言えるのかもしれません。
さすがに前2つのガチャがヤバすぎたせいか、次のガチャはだいぶ落ち着いた感じになりました。とはいえ、ここの復刻がレスボ15%が次のシナリオで微妙になるSSRイクノディクタス(根性)というのはちょっと筋悪だった気がします。この後すぐに大幅に弱くなる復刻ガチャを出してしまうと、ユーザーが不信感を抱くようになってしまうのも無理ないかと。
SSRユキノビジンはこの時は「ノンストップガール」上方修正後なので、わざマシンとして単品を持っておくのはありぐらいの評価でしたね。逆に、完凸でも弱いので、凸を進める重要度は低めでした。
そして、新シナリオ前の最後のガチャとして、現在大暴れ中のコパノリッキーがついに登場。ダートしか走れない欠点はあるとはいえ、さすがに性能が強すぎたので筆者も歯を食いしばって引きました。今こうやって見返すと、この頃のガチャはだいぶとんでもないガチャが続いていたなという感想です。
SSRマンハッタンカフェは2枚目のスタミナサポートとしての実装で、性能は割と高かったものの、まあクリークでええか理論でそこまで引かれなかった記憶。ちなみに、このガチャは正確にはリリース期間が新シナリオリリース後にまたがったガチャでした。なので、一応新シナリオガチャ確認後も引けるガチャではありましたね。
というわけで、以上「ガチャの歴史を振り返る ~クライマックスシナリオ編~」でした。次回は「グランドライブシナリオ編」の記事をお送りしていこうかと思います。それではまた。